2021.06.25
更新「富山大学独自のコア技術を結集し、新型コロナウイルスの多種の変異株感染を防御できるヒト・スーパー中和抗体を新規に取得」記者会見の動画がUPされました。

富山大学では医学部と工学部が連携し、富山大学独自のコア技術を結集することで、 新型コロナウイルス感染症の治療に役立つ中和抗体製剤の実用化を目指しています。

【概要】

富山大学学術研究部医学系 臨床分子病態検査学講座の仁井見英樹准教授、同免疫学講座の岸裕幸教授、小澤龍彦准教授、同微生物学講座の森永芳智教授、同感染症学講座の山本善裕教授、同大学学術研究部工学系 遺伝情報工学講座の磯部正治教授、黒澤信幸教授、富山県 衛生研究所ウイルス部の谷英樹部長らの共同研究グループは、1つの抗体で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の野生株だけでなく、多種の変異株(アルファ株、ベータ株、カッパ株、 デルタ株、等)を防御できる高力価(IC50:12~45ng/ml)なヒト型・モノクローナル中和抗体(開発番号:28K)を新たに取得し、人工的な抗体作出に成功しました。この中和抗体(28K)は「1つの抗体で多種の変異株の感染を阻害できる」現時点で最も理想的な抗体であるため、富山大学では「スーパー中和抗体」と命名されました。

取得したスーパー中和抗体28Kは今後人工的に作製できるため、新型コロナウイルス感染症の治療薬として役立つことが期待されます。

今後、本コンソーシアムにおいて、製薬会社との共同事業化等、実用化に向け支援していきます。詳しくは富山大学HPをご覧ください。

富山大学HP「ニュースリリース」↓

https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20210616.pdf

富山大学HP「教育・研究」(動画など)↓

https://www.u-toyama.ac.jp/news-education/27907/

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