11月20日の産学官連携シンポジウムで講演いただく久保田 文 様にコメントをいただきました!
・講師:株式会社日経BP 日経バイオテク 編集長 久保田 文 様
・演題:「くすり創りの最新トレンドと低分子薬の可能性」
(以下、講師の久保田様からのコメント)
こんにちは。日経バイオテクというバイオ・製薬の専門誌で編集長をしています久保田文(くぼた・あや)と申します。私は、入社してから20年以上、記者として創薬や医療の現場を取材し、製薬企業やスタートアップの研究者や経営者、臨床現場の医師向けに記事を執筆してきました。単なる記者ですので、実際に創薬を手掛けたことはありませんが、くすり創りに携わるたくさんの専門家のお話を通じ、創薬の魅力や創薬の難しさに触れてきました。シンポジウムでは、私がこれまでの取材で感じてきた創薬の魅力や難しさを少しでも皆さんと共有できたらうれしいです。
近年、くすり創りのあり方が大きく変化しています。科学技術の進歩によって、多様なモダリティを使いこなし、これまで狙いにくかった標的分子や病態を狙うことができるようになりました。また、臨床現場や臨床試験で得た情報や検体を創薬研究にフィードバックし、個々の病態に適した治療法を開発できるようになってきました。さらに、CROやCDMO、CMOが増加し、研究開発や製造を外部委託することが容易になりました。こうした結果、創薬は、製薬企業ばかりでなく、スタートアップやアカデミアなど多様なプレーヤーが取り組むものになりました。当日は、くすり創りのあり方がどのように変化しているのか、そして、世界のくすり創りがどこへ向かっているのか、記者の立場で感じた最新トレンドをお届けしたいと思います。
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