富山県内の医薬品産業の更なる発展に向けて、バイオ医薬品をはじめとする新たな成長分野への取り組みが不可欠となる一方、バイオ医薬品は細胞や微生物などを用いて製造することから、厳密な製造工程の管理を行う人材が必要となっています。このような専門性を備えた人材を育成するため、本年4月1日に公立大学法人 富山県立大学に寄附講座が設置されました。

この講座は、これまで富山くすりコンソで開催してきた「バイオ医薬品専門人材育成研修《社会人向け》」について、富山県内製薬企業のニーズが高まっていることなどを契機として、富山くすりコンソから富山県立大学へ移管し、内容を大きく充実させて設置されたものです。
5月7日に開講された同講座による新卒教育プログラムでは、県内の製薬企業の新卒~3年目までの実務担当者を対象に、バイオ医薬品やGMPなどに関して座学を中心とした実践的な技術研修を通じて、製造現場における製造・品質管理・品質保証を行う人材の育成を目指しています。
富山くすりコンソにおいても、理系学部の大学3年生以上向けの「ネクスト・ファーマ・エンジニア養成コース」や「バイオ医薬品専門人材育成研修《学生向け》」を、社会人向けにQA(品質保証)、QbD(製剤設計)、QC(品質管理)に関わる実務に即した研修を開催しており、同大学のバイオ医薬品人材育成講座とも連携して製造人材の育成を推し進めていく予定です。
参考:富山県立大学バイオ医薬品人材育成講座
https://www.pu-toyama.ac.jp/baio_jinzai
新卒教育プログラム
https://www.pu-toyama.ac.jp/baio_jinzai/program/program1.html