2023.01.01
令和5年度 新年のご挨拶

新たな年を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。

これまで、「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアムでは、県内医薬品産業に貢献する産学官連携の仕組みづくりを目指して、アカデミア発シーズの研究開発事業や人材育成事業に取り組んで来たところです。

過去一年は特に、マスコミ報道等でも紹介される機会が増え、コンソーシアムの研究開発テーマが進捗し、少しずつ実用化や更なる研究開発へのステップアップ等、それぞれの出口の目途がついてまいりました。

また、研究開発事業を通じて、事業化を目指した研究開発がどういうものかを研究者や学生が学ぶ良い機会になりました。

一方、人材育成面では、サマースクールでは、全国の薬学部・理系学部生を対象に、医薬品の研究開発や最新の製造技術のみならず、製薬業界で働く上で知っておくべき品質管理・品質保証に関する講義や製薬企業の先輩社員とのweb交流など、「くすりの富山」ならではの多彩なカリキュラムを提供しており、受講生の中から、県内製薬企業への就職いただける成果がありました。また、バイオ医薬品専門人材育成では、(一社)バイオロジクス研究・トレーニングセンターの協力により、令和4年度は講義に加え実習も実施し、専門人材の育成に取り組んでいます。

今年からは、これまでの取り組みを継続し、さらに大きく実りあるものとすることを目指してまいりたいと考えておりますが、特に、今年は、医薬品産業に必要なカリキュラムを、県内大学等のリソースを活用して、通年の人材育成プログラムを学生(卒前教育)、社会人(卒後教育)それぞれに用意し、キャリアを通じた育成プログラムとして実施するという「ネクスト・ファーマ・エンジニア養成プログラム」を新設する予定にしており、さらに人材育成に力を注いでまいりたいと考えています。

コンソ事業は今年3月で国からの交付金が終了し、4月から自走期間に入りますので、コンソ事業を継続するために様々な方法で財源を確保する必要があります。その取組みの一つとして、昨年12月からふるさと納税を活用したクラウドファンディングや企業版ふるさと納税による寄付のお願いしております。これまで既に多くのご支援をいただいていることに感謝申し上げますとともに、引き続き皆様からの厚いご支援をお願い申し上げたいと存じます。

それでは、皆さまにとりまして2023年が素晴らしい一年となりますよう心よりお祈り申し上げて新年のご挨拶といたします。

「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム運営事務局職員一同

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