富山県立大学と協和ファーマケミカル株式会社との共同研究の成果である「環境調和型 有機分子触媒」が、5月23日より東京化成工業株式会社のWEBカタログに掲載され、購入できるようになりました。
本共同研究は、富山くすりコンソの支援(2018年度~)により実施されたものです。
今回の販売では、この有機分子触媒を広く世の中に知っていただき、実際に使っていただくことで、研究成果の利用可能性を広げることを目的としています。 民間企業やベンチャー、大学、研究教育機関等で、この触媒に興味・関心をお持ちの方は下記ホームページより詳細をご覧ください。
〈WEBカタログ〉 東京化成工業株式会社・製品情報・不斉有機触媒
https://www.tcichemicals.com/JP/ja/p/G0665
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世界初の植物由来「環境調和型 有機分子触媒」について※
本触媒は、植物性多糖類を主成分とする有機分子触媒で、不斉合成を触媒します。例えば、医薬品や医薬品の中間体等の製造プロセスに反応促進剤として用いることができます。
従来の貴金属やレアメタルなどを含む化学触媒と比較して、以下のようなメリットがあります。
・安全な食品素材を原料としている
・貴金属、レアメタルを使用していない
(希少な天然資源の保護、製品への金属混入防止)
・安定で取り扱いが容易であり、多様な反応条件で使用可能
・繰り返し利用に強い
・安全性と環境への配慮でSDGsにマッチ
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〈本触媒を開発した研究機関〉
■富山県立大学(富山県射水市)
(令和6年5月30日付プレスリリース)
https://www.pu-toyama.ac.jp/28216/
■協和ファーマケミカル株式会社(富山県高岡市)
(令和6年6月11日付プレスリリース)
https://www.kyowa-pharma.co.jp/news/pdf/20240611.pdf
※ 植物由来の多糖類自体が不斉触媒となることを見出したのは世界初/協和ファーマケミカル調べ(2024年5月1日時点の公開情報に基づく)