発行日:2022年9月5日
発行元:くすりコンソ運営事務局
https://www.kusuri-consortium.jp/
目 次
(1) 「バイオコミュニティ関西(Biock)」とくすりコンソが連携開始
(2) くすりコンソ研究成果が学術誌に掲載「くすりの富山発新しい製剤物性評価技術を目指して」
(3) 令和4年度バイオ医薬品専門人材育成研修受講生の募集開始
(4) くすりコンソ産学官連携シンポジウム2022聴講者募集開始
(5) くすりコンソの研究成果「高品質なミニタブレット製造用の金属杵臼」が新聞で紹介
(1) 「バイオコミュニティ関西(Biock)」とくすりコンソが連携開始
関西産学官連携の団体「バイオコミュニティ関西(Biock)」とくすりコンソが連携を開始しました! 今後、バイオ等に関するテーマで、富山県医薬品産業の「創薬」と「製薬」を強化していくため連携していきます。
(以下、バイオコミュニティ関西HPへリンク)
https://biock.jp/(2) くすりコンソ研究成果が学術誌に掲載「くすりの富山発新しい製剤物性評価技術を目指して」
富山大学大学院医学薬学研究部(薬学)製剤設計学講座の大貫教授らによる研究成果が論文として公表されました。この論文では、経口ゼリー剤のゼリーの固さ(ゼリー強度)を評価する新規技術について報告されています。
経口ゼリー剤は服用性に優れる経口内服製剤として注目を集めており、今後、高齢患者用の医薬品などを中心に開発が進むことが期待されます。しかし、現時点では上市されている製品数は少なく、そのため、ゼリー剤の品質や性能を評価するための技術は十分ではない状況にあります。こうした状況の中、本研究では経口ゼリー剤の重要製品特性であるゼリー強度の新規測定手法を開発しました。従来の方法では、ゼリー強度はテクスチャーアナライザーと呼ばれる分析装置を使用して測定されてきましたが、破壊的で測定に手間のかかる手法でした。今回開発された手法では、時間領域NMR(TD-NMR)と呼ばれる新規分析技術とPLS回帰と呼ばれる多変量解析技術を適用し、非破壊的、簡便かつ高精度なゼリー強度の測定が可能です。
くすりの富山発の新しい製剤物性評価技術となることが期待されます。
論文タイトル
「Determination of Hardness of a Pharmaceutical Oral Jelly by Using T2 Relaxation Behavior Measured by Time-Domain NMR」
(以下、論文サイトへリンク)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cpb/70/8/70_c22-00261/_article/-char/en
(以下、くすりコンソHPへリンク)
https://www.kusuri-consortium.jp/2022/08/toyama-27.html
(3) 令和4年度バイオ医薬品専門人材育成研修受講生の募集開始
今後の成長分野であるバイオ医薬品等の製造、品質管理を支える専門人材の育成・技術力向上を図るため、一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(神戸)のご協力のもと、県内製薬企業・製薬関連企業の従業員等を対象にバイオ医薬品に関する製造工程等についての研修を行います。
今年度は、神戸で3日間の実習を行うコースを新設しました。
(以下、くすりコンソHPへリンク)
https://www.kusuri-consortium.jp/2022/08/post-34.html
(以下、富山県HPプレスリリースへリンク)
https://www.pref.toyama.jp/1208/20220815.html
(4) くすりコンソ産学官連携シンポジウム2022聴講者募集開始
10月18日(火)に「くすりのシリコンバレーTOYAMA」創造コンソーシアム産学官連携シンポジウム2022~富山からアカデミア発創薬シーズを世界へ届ける~」を開催いたします。
本コンソーシアムでは、医薬品産業の振興と「キラリと光る大学づくり」を目指し、産学官が連携して医薬品分野の研究開発や人材育成に取り組んでいます。
今年度のシンポジウムでは「創薬」に焦点を当てた議論を通じて、令和5年度からのくすりコンソの自走化に向けてアカデミア発の創薬シーズの研究開発や、アカデミアと企業の連携及び事業化への取り組みについて紹介いただき、今後の更なる飛躍につなげます。
(以下、くすりコンソHPへリンク)
https://www.kusuri-consortium.jp/2022/08/toyama-28.html
(5) くすりコンソの研究成果「高品質なミニタブレット製造用の金属杵臼」が新聞で紹介
富山県薬事総合研究開発センター(薬総研)の永井秀昌主任研究員を研究リーダとする研究グループが、くすりコンソの支援を受けて取り組んだ小児や高齢者が服用しやすい「ミニタブレット製剤」を製造するための金型(打錠用杵臼)の開発について、令和4年8月18日の北日本新聞で紹介されました。
今後は実用化に向けて、製薬企業との共同研究が期待されます。
(以下、北日本新聞記事へリンク)
https://www.kusuri-consortium.jp/images/Polish_20220819_151047942.jpg